[ウェリントン 19日 ロイター] - ニュージーランドの裁判所は19日、今年3月に政府が開始した厳格なロックダウン(都市封鎖)期間の当初9日間について、正当化されるとしつつも違法との判断を示した。
ニュージーランドは5週間にわたってロックダウンを実施。ウェリントンの弁護士アンドリュー・ボローデール氏は、この期間の初期である3月26日─4月3日にアーダーン首相ら当局者が国民に在宅を呼び掛けていたことを含む措置の合法性を争った。
裁判所は制約を課す命令が4月3日まで通過していなかったとして、当初9日間については国民の権利と自由が違法に制約されていたと指摘。「当時、こうした義務付けはCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)に対する必要で合理的かつ相応な対応だったことは疑いないものの、法律によって規定されていなかった」とした。