💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

米、対イラン国連制裁復活へ手続き開始 ロシアなど異議

発行済 2020-08-21 04:58
更新済 2020-08-21 08:27
© Reuters. 米の対イラン制裁復活手続き開始、国連は拒否すべき=イラン外相

[国連/ドバイ 20日 ロイター] - 米国は20日、イランが2015年の核合意を履行していないとして、国連安全保障理事会に書簡を送り、同国に対する国連制裁の全面復活に向けた手続きを開始した。

制裁復活を求める米国の動きは、核合意に基づきイランに対する国連の武器禁輸措置が10月に解除されることなどを踏まえたものだが、イランは核合意から離脱した米国に制裁復活を求める権利はないとして反発。ロシアなど他の当事国も反対している。

ポンペオ米国務長官は安保理への書簡で、イランは核合意の柱となる制限措置の多くに違反していると指摘した。

また記者団に対し、核合意について、オバマ前大統領が交渉した「不均衡でばかげた」合意だと批判。「武器禁輸措置を延長しないのは大きな間違いだ」と述べた。

イランのラバンチ国連大使は安保理が米国の動きを阻止することに確信を示した。

ラバンチ氏は、ポンペオ長官の会見後、記者団に対し「ある安保理常任理事国が子供のように振舞い、他の国際社会のメンバーから冷笑を買っている」と述べた。

イランのザリフ外相は、同国に対する全ての国連制裁を復活させる権利は米国にはないとし、安保理に対し、米国による対イラン制裁復活に向けた手続き開始通知を拒否するよう求めた。

国連宛ての書簡で、「米国による対イラン国連制裁復活に向けた動きは危険な結果をもたらすだろう。イランは誠意を持って自制してきた。今こそ、米国の違法な動きに対抗する国際社会の出番だ」と指摘。米政府はすでに核合意から離脱しているため、「スナップバック」と呼ばれる制裁復活手続き開始を申し入れる権利はないとした。

ロシアの国連大使は、現在の核合意締結国のみが制裁復活手続きを開始することができるとし、イランの主張を支持した。

ロシアは、この問題について議論するため、21日に国連安保理の会合を開くことを要請した。

© Reuters. 米の対イラン制裁復活手続き開始、国連は拒否すべき=イラン外相

イランの高官3人が今週、ロイターに明らかにしたところによると、同国の指導部は核合意に引き続きコミットする意向で、米大統領選でバイデン前副大統領が勝利することに期待を示しているという。

バイデン氏は核合意について、イランが順守を再開すれば、米国として再び復帰する意向を示している。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます