💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

ベラルーシ当局、反政権派を事情聴取 ロシアは当面現政権支援

発行済 2020-08-22 02:37
更新済 2020-08-22 02:45
© Reuters. ベラルーシ当局、反政権派を事情聴取 ロシアは当面現政権支援

[モスクワ/ミンスク 21日 ロイター] - 大規模な反政権デモが続いている旧ソ連のベラルーシで、反政権派が政権移行に向け設立した「調整評議会」の主要メンバー2人が21日、刑事事件に関与したとして当局に事情聴取された。政権側は2人は権力掌握を試みた疑いがあるとしている。

事情聴取を受けたのは、調整評議会のマクシム・ズナク氏とサルヘイ・ディレウスキ氏。弁護士のズナク氏は事情聴取前、逮捕される可能性もあると語っていたが、事情聴取を終え、待ち受けていた支援者に対し「生産的な話し合い」が行えたと述べた。

調整評議会は政権移行に向け今週設立され、ノーベル文学賞作家ら著名人も参加している。

大統領選でルカシェンコ氏と争ったスベトラーナ・チハノフスカヤ氏は出国先のリトアニアで記者会見で、安全が確認され次第、帰国すると表明。また、ロシアから何の接触も受けていないことを明らかにした。

ベラルーシで26年間にわたり実権を掌握してきたルカシェンコ大統領の権力が揺らぐ中、ベラルーシを自国の影響圏にとどめたいロシアと、民主化運動に支持を示しながらもロシアの介入は回避したい西側諸国との間の綱引きが激しくなっている。

ロシア大統領府に近い関係筋はロイターに対し、プーチン大統領はルカシェンコ氏が権力を当面維持するとの見方を持っていると指摘。ただロシア政府は、ルカシェンコ氏を一貫性がなく好戦的であると見なしており、プーチン氏との関係も良好でないことから、ルカシェンコ氏が困難に直面するのを傍観するとし、「ロシアはルカシェンコ氏を好んでいないが、それでもまだ支援している」と述べた。

© Reuters. ベラルーシ当局、反政権派を事情聴取 ロシアは当面現政権支援

別の関係筋は「ルカシェンコ政権は決定的に弱体化させられ、ロシアはこれを利用する」と述べた。

欧州連合(EU)は19日に開いた緊急首脳会議で、ベラルーシ大統領選の結果を認めないとし、選挙の不正や抗議活動の取り締まりに関与したとみられる当局者らに金融制裁を科すことを決定した。

ただ、欧州は現在も紛争が続くウクライナの二の舞は踏みたくないため、ベラルーシ問題に対し慎重な姿勢を示している。EU高官はロイターに対し「ベラルーシはウクライナとは異なる。ベラルーシの国民はEUと緊密な関係を築きたいとは考えていない」とし、EUはベラルーシ当局に対し「EUとロシアとの間の地政学的な均衡を崩さないようにしながら」反政権派と対話を行うよう呼び掛けていると述べた。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます