[ローマ 23日 ロイター] - イタリアのスペランツァ保健相は、同国政府が再度のロックタウン(都市封鎖)を検討していないことを明らかにした。ラ・スタンパ紙とのインタビューで述べた。
イタリアは欧州で最も新型コロナウイルス感染が深刻で、死者は3万5000人超を超えている。23日に確認された新たな感染者は1071人と、5月にロックダウンを緩和して以降初めて1000人を突破し、感染確認に歯止めがかかっていない。
同相は、感染者の追跡や隔離が困難で感染が制御できていなかった2─3月と現在の状況は異なる、と指摘。現在は集中治療室(ICU)の病床数も2倍に増やしているとし、「慎重ながら楽観的だ」との認識を示した。
一方、ザンパ保健次官はコリエーレ・デラ・セラ紙とのインタビューで、全国的なロックダウンは導入されないとの見通しを示しつつも、感染拡大が深刻な地域に限って実施する可能性は排除しなかった。