[ワシントン 24日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)は、米中通商合意の「第1段階」を巡る問題解決に進展がみられたとし、米中双方が通商合意を成功させることにコミットしている、と述べた。
USTRは声明で、ライトハイザーUSTR代表とムニューシン米財務長官が24日、中国の劉鶴副首相と「定期的な電話会談」を行ったと発表した。
声明は「米中両国は、知的財産権保護や金融サービス・農業分野における米企業への規制撤廃、強制的な技術移転の禁止など、通商合意に盛り込まれた構造改革に向けて中国がこれまで取ってきた措置について議論した」とした上で「中国による米産品購入の大幅な拡大と、合意の実施に向け将来的に必要とされる措置についても議論した」とした。
また「双方が進展があったと認識し、合意の成功を確実にするため必要な措置を取ることにコミットしている」とした。
電話会談は当初、8月15日に行われる予定だった。
中国商務省も別の声明で、米中が「建設的な対話」を行い、第1段階の合意の履行を引き続き推進することで一致したと明らかにした。
公式データによると、中国の対米輸入の拡大ペースは、通商合意が定める1年目に770億ドル増の目標を達成できる水準にはないが、ここ数週間で米農産品の購入を加速させている。
*内容を追加しました。