[ブラジリア 24日 ロイター] - ブラジル中央銀行のカンポス・ネト総裁は24日、ゲジス経済相が退任した場合に後任に就くよう打診は受けていないと述べ、自身が起用されるとの観測を「取るに足りない問題」として一蹴した。
総裁はCNNブラジルのインタビューに対し、自身がゲジス氏の後任候補に浮上しているとの現地メディアの報道は経済復興から注意をそらすだけだと批判した。
自身とゲジス氏の経済や政策に関する考え方は非常に似通っているため、後任を務めるのは「理屈に合わない」と語った。
ゲジス氏の辞任観測はボルソナロ氏が昨年1月に就任して以来、くすぶり続けてきた。大統領との意見の相違や、ゲジス氏が掲げる抜本的かつ市場寄りの経済・財政改革が進展していないことへの不満が背景にある。
財政問題でカンポス・ネト総裁とゲジス氏の考え方は非常に近い。総裁は、財政の見通しが悪化すれば、中銀は政策見通しを見直す可能性があると述べた。
総裁は先に、経済・財政改革は長期間、金利を低く維持する一助になるとの見方を示し、財政規律が短中期の金利のアンカー役になっていると述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200825T023546+0000