[上海 28日 ロイター] - 国際刑事警察機構(ICPO)は28日の報告で、プラスチックごみを資源として長年受け入れてきた中国による2018年の輸入禁止後、犯罪組織が西側諸国の廃プラをアジアの違法なリサイクル施設に密輸し、不正な利益を得ていると指摘した。
廃プラの合法的な輸出ルートが減少したことで、「違法なビジネス機会に道が開かれた」と説明、結果として違法な取引とごみ処理が急増したという。
ICPOの汚染担当部門は中国が輸入禁止を決めて以来の「過去2年で、主に東南アジア向けの違法なごみの輸送がかなり増えた」と報告。ごみの発生国をごまかすために複数の国を経由して輸送されているという。
欧州とアジアでは違法なごみ焼却と埋め立ても増えており、犯罪組織が規制逃れのため偽造文書を使っているとした。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200828T055516+0000