[ベイルート 31日 ロイター] - 首都ベイルートの大規模爆発を受けてディアブ首相が辞任したレバノンで、後任首相として元駐ドイツ大使のムスタファ・アディブ氏が指名された。
レバノンは金融危機で経済が打撃を受けているほか、8月4日に起きた大規模爆発に加えて宗派間対立も続いており、1975─90年の内戦以来、最大の危機に面している。
後任首相選びを巡ってはフランスが改革圧力を強め、1カ月足らずで2回目となるマクロン仏大統領の訪問を数時間後に控えての指名となった。
政府高官は、アディブ氏の新首相就任に合意が得られるまでにマクロン大統領の仲介が不可欠だと指摘した。
アウン大統領が主催した協議で主要政党の支持を得たアディブ氏は、「わが国のチャンスは少なく、私が受け入れた使命は全政治勢力がそれを認めることを基盤としている」と述べた。