[上海 1日 ロイター] - 中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は1日、中国はこれまでにないくらい深刻な軍事的被害をインドに与えることができると指摘し、国境を巡って対立が深まるインドをけん制した。
インド当局者が31日に明らかにしたところによると、ヒマラヤ山脈西部の紛争地域で丘を占領しようとした中国軍の試みをインド軍が防いだ。
中国軍報道官は同日、国境を違法に越えたとしてインド軍の撤退を要求。中国外務省は、中国軍は実効支配線を越えなかったと説明した。
環球時報は論説記事で、インドは「力強い中国」と向き合っており、インド政府はこの問題で米国からの支援を得られるという「幻想」を抱くべきではないと指摘。「しかし、仮にインドが競争にかかわりたいならば、中国はインドよりも手段と能力がある。もしもインドが軍事的な対決を望むならば、人民解放軍が1962年(の武力紛争)の時よりもはるかに深刻な被害をインド軍に与えるだろう」とした。