[ワシントン 1日 ロイター] - トランプ米政権は1日、農家支援策の一環として、生鮮果実・野菜の輸入を巡ってメキシコとの高官級協議を求める方針を表明した。将来の関税発動の可能性が高まっている。
米通商代表部(USTR)はまた、「ブルーベリーの輸入拡大が国内ブルーベリー農家にもたらしている深刻な損害の程度」を審査するため、米国際貿易委員会(USITC)が緊急輸入制限(セーフガード)調査を開始することも求める。
USITCが損害を確認すれば、米政府は関税を発動する可能性がある。
ライトハイザーUSTR代表は声明文で「トランプ大統領は米国の農家が直面する挑戦を認識しており、全ての米国生産者にとっての公正な貿易と公平な条件を促進・確保することにコミットしている」とした。
USTRはさらに、メキシコ産イチゴ、ベルペッパーといった季節産物の輸入を巡る懸念に対処するため、向こう90日以内にメキシコとの協議を求めると表明。イチゴ・ベルペッパー輸入に対するUSITC調査に向け、国内生産者と協力するとした。
メキシコ経済省はこれに対し、「米国向けメキシコ農産品輸出の優先的アクセスを守る」方針を表明。ただ、米国の懸念に対して「双方が納得のいく解決策を見出す」よう努力する意向も示した。