[ワシントン 1日 ロイター] - 11月の米連邦議会選挙に向け、マサチューセッツ州で1日行われた民主党の上院予備選で、ロバート・F・ケネディ元司法長官を祖父に、ジョン・F・ケネディ元大統領を大叔父に持つジョー・ケネディ下院議員(39)が現職エド・マーキー議員(74)に敗北した。
名門ケネディ家出身の政治家が同家とゆかりがあるマサチューセッツ州での連邦議会選挙で敗北するのはこれが初めて。
ケネディ議員が昨年9月に上院予備選への出馬を表明した際は、勝利が予想されていた。
ただ、マーキー氏は攻めの姿勢で選挙運動を展開し、急進派の代表格であるウォーレン上院議員(マサチューセッツ州選出)やオカシオコルテス下院議員の支援も得た。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙の暫定集計によると、マーキー氏の得票率は55.4%、ケネディ氏は44.6%となっている。
マーキー氏は勝利宣言の演説で気候変動に緊急に対応する必要性を訴え、「環境破壊への歩みを止めなければ、平和も正義も繁栄もない。死活問題だ」と強調した。
マーキー氏が急進派の支援で勝利した一方で、マサチューセッツ州の他の予備選で急進派の候補は敗北を喫した。
ケネディ氏は負けを認めた上で、自身の支援者らは「現状に甘んじられる余裕はない」とし、国民皆保険や公民権の分野で改善を勝ち取るために今後も闘い続けると述べた。