[ワシントン 2日 ロイター] - トランプ米大統領は2日、シアトル、ポートランド、ニューヨーク、ワシントンを含む「無法地帯化」した都市への資金配分を停止する可能性をちらつかせる内容の覚書に署名した。
ホワイトハウスが公表した覚書には「連邦レベルの税金を、自ら無法地帯化を招いている都市の財源にすることは認めない」と記されている。
その上でバー司法長官に対し、暴力や器物損壊が続くことを許し、秩序回復に向け妥当な措置を取ることを拒んできた「無政府主義的な」地方政府のリストを作成するよう指示した。
また、行政管理予算局(OMB)のラッセル・ボート局長に対し、「法律で認められる最大限に、無政府主義の地方政府が連邦補助金を受け取る資格を制限する、あるいはその他の方法で受け取りを難しくするための」指針を30日以内に各政府機関のトップに示すよう指示した。
クオモ・ニューヨーク州知事はツイッターへの投稿で、州や市政府が新型コロナウイルス流行から復興するために必要な資金の支給をトランプ氏は打ち切ろうとしていると批判。
「トランプ氏は王様ではない。ニューヨーク市への『資金分配停止』はできない」とし、「違法行為だ」と断じた。