[ロンドン 2日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は2日、ロンドン金融街「シティー・オブ・ロンドン(シティー)」から投資銀行サービスへのクロスボーダーアクセスを欧州連合(EU)が認めないことについて、将来も英国にEUルールを強制したいEUの意向を示していると述べた。
EUはこれまで、英国のEUへの自由なアクセスが12月31日に打ち切られた後について、ロンドンからEU加盟国の顧客に直接サービスを提供することを投資銀行に認めないとの姿勢を示している。各投資銀行はロンドンの拠点ではなく、EUの拠点を利用しなければならなくなる。
EUはこのルールを最初に見直したいとの意向を示しており、英国のルールがEU加盟国と「同等」かどうかをチェックするEUのシステムの下、直接アクセスをどの程度付与するかについて数週間以内に決定する方針だ。
ベイリー総裁は議会財務特別委員会で「EUが言うような同等性評価プロセスをどのように経るのか私にはちょっと分からない。われわれのルールは変わるため、同等性を評価することはできないだろう」と指摘。「彼ら(EU)がこれで同等性が機能すると考えていることを私は非常に懸念している」と述べた。
一方で総裁は「私は依然として同等性の強力な支持者だ。これはわれわれがオープンな市場を持つことを意味しており、それは全体的により良くなるだろう」と述べた。