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トランプ氏、大統領選での2回投票を有権者に提案 批判高まる

発行済 2020-09-04 01:36
更新済 2020-09-04 01:45
© Reuters. トランプ氏、大統領選での2回投票を有権者に提案 批判高まる

[ウィルミントン(米ノースカロライナ州) 3日 ロイター] - トランプ米大統領が、11月の大統領選で郵便投票と投票所を通じ2回投票するようノースカロライナ州の有権者に促す発言をした。これを受け、野党民主党などから批判が高まっている。

トランプ氏は2日、大統領選の激戦州とされるノースカロライナ州ウィルミントンを訪問。現地TV局に対し、同州有権者に「郵便投票させ、投票所にも行かせるべきだ」とし、「主張されている通りにシステムがしっかりとしているのであれば、(郵便投票後)投票所では投票できないはずだ」と語った。

1回の選挙で複数回票を投じることは違法で、ノースカロライナ州を含む一部州では複数回の投票を促すことも重罪とされている。

ノースカロライナ州の司法長官(民主党)はツイッターへの投稿で、トランプ大統領が同州の有権者に「米選挙で混乱を引き起こす手助けをするために法を破るよう促した」と批判した。

同州では4日、郵便投票用紙が有権者に郵送される見通し。

新型コロナウイルス流行を背景に11月の選挙で拡大が見込まれている郵便投票について、トランプ大統領は不正選挙につながると主張し、繰り返し反対を表明している。

ホワイトハウスのマクナニー報道官は3日、FOXニュースに対し「トランプ大統領は違法行為をするよう示唆していない」と主張。「有権者の票が集計されることを確実にし、集計されなければ投票所で投票すべきというのがトランプ大統領の意図だ」と擁護した。

トランプ氏はその後、ツイッターへの投稿で「票がしっかりと集計されるよう、郵便投票をできる限り早期に郵送し、選挙日には投票所へ行き、郵便投票が集計されたか確認すべき」と述べた。

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