[モスクワ 4日 ロイター] - ロシアのペスコフ大統領報道官は4日、反体制派指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏が毒物を盛られドイツで治療を受けている問題で、独政府に対し対話を求めた。
ドイツはナワリヌイ氏に対し旧ソ連軍が開発した神経剤「ノビチョク」が使用された証拠があるとしている。
ペスコフ氏はナワリヌイ氏の体調急変の原因となった具体的な物質について、ドイツから情報を得たいと指摘。「ロシアの医師の説明によると、毒物ではなかったが、ドイツの専門家はある種の毒物を確認したと主張している。ドイツ側との対話を期待している」と語った。
その上で「ロシアの専門家が調査を行っている。仮に(ナワリヌイ氏の体内に)毒物の存在が確認されれば、当然法的措置が取られる。全ての関係者が事実に準拠するよう求める」と述べた。
ロシアの裁判所は4日、ナワリヌイ氏への殺人未遂事件に対しロシアの治安当局が対応しなかったとする支持者による訴えを退けた。