[ワシントン 6日 ロイター] - ムニューシン米財務長官は6日、ホワイトハウスと議会の合意により連邦政府は12月初めまでの予算が確保できる見通しだとし、予算案の詳細が週末までにまとまることに期待を示した。
現行の予算が期限切れとなる9月末に政府機関が閉鎖される事態は回避されるとみられる。民主党関係者によると、同党のペロシ下院議長は予算の延長で合意した。ただ関連法案の詳細はまだ明らかになっていない。
ムニューシン長官はホワイトハウスで記者団に対し「予算継続について明確な決議を行う。12月初めまでを見込んでいる」と述べ、「週末までに内容が固まることを期待している」と付け加えた。
政府の予算関連法案は、ホワイトハウスと議会が合意を目指している追加の新型コロナウイルス経済対策とは別建てになるとみられる。
ペロシ議長は1日、ムニューシン長官との電話協議後に発表した声明で、新型コロナ対策法案を巡り民主党とホワイトハウスには依然として「深刻な相違」があるとの認識を示した。
ムニューシン長官は6日、記者団に対し、「私はいつでも無条件でペロシ氏と協議することはいとわない。しかし、われわれが先に大きな約束をしない限り、彼女にそのつもりはないだろう」と述べ、上院共和党としての独自のコロナ対策法案を進める意向であることを改めて示した。
長官はまた「コロナ対策関連協議を(予算案と)切り離しておく計画だ」とし、政府の予算法案と1つあるいは2つの技術的な分野でオーバーラップする可能性はあると指摘した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200906T222847+0000