[ロンドン 8日 ロイター] - 英国のルイス北アイルランド相は8日、英政府が欧州連合(EU)と結んだ離脱協定の主要部分を無効にする新たな法案を準備しているとの報道について、国際法に違反する可能性はあるが、それは「限定的な条件」でのみとの認識を示した。
議会で、「われわれには、ある特定の、非常に厳密に定義された状況下で、EU法第4条で求められている直接効果の概念を無効にする権限がある」と指摘。英政府は離脱協定の議定書に規定された北アイルランドに関する取り決めを支持しているが、英国の法案が優先されると述べた。
また、英国の対EU交渉担当者であるフロスト氏は、EUは英国が独立国であるとの見解をより示すべきとし、英国は合意なき離脱に向けた準備を進めているとした。
一方、メイ元首相は「政府が離脱協定の過程を変えようとしている」とし、英国の国際的なイメージを大きく損ないかねないと主張した。
英国とEUは8日からロンドンで通商交渉を再開する。