[ロンドン 9日 ロイター] - 英スコットランドとウェールズの選出議員は9日、英政府が準備している「国内市場法案」について、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドから権限を奪い、英国を弱体化させると批判した。
ルイス北アイルランド相は8日、欧州連合(EU)からの離脱後の青写真を描く同法案が限定的な形で国際法に違反するとの見解を明らかにした。
スコットランド国民党(SNP)のブラックフォード議員(党国会代表)は、国内市場法案は地方分権に対する「過去数十年で最大の脅威」と述べ、「スコットランド議会の民主的意思を英国議会が覆すことを可能にするものだ」と批判した。
ウェールズ政府のマイルズEU離脱担当相は「英政府は地方政府から権限を奪うことで英国の将来を犠牲にしようとしている」と主張。「この法案は民主主義への攻撃であり、何度も分権に賛成票を投じてきたウェールズ、スコットランド、北アイルランド市民への侮辱だ」と述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200909T083128+0000