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米メキシコ湾岸に熱帯低気圧接近 1カ月で2個目のハリケーンに

発行済 2020-09-14 10:25
更新済 2020-09-14 10:27

[ヒューストン 13日 ロイター] - 米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、13日時点で熱帯低気圧「サリー」が米フロリダ州西岸沖合で勢力を強めつつあり、5段階分類で下から2番目の「カテゴリー2」のハリケーンに発達する見込み。米メキシコ湾岸に危険な高潮や強風をもたらす恐れがある。

熱帯低気圧の進路が米メキシコ湾での石油生産に影響を与えるのはここ1カ月未満で2度目。NHCによればサリーは14日にハリケーンの強さになる公算が大きく、同日遅くから15日にかけてメキシコ湾岸の北中部に達する見通し。

ニューオリーンズを含むルイジアナ州グランドアイルからミシシッピ州オーシャン・スプリングスまでの地域は15日の早い時間帯までにハリケーンの勢力下となると予想されている。

ルイジアナ州のエドワーズ知事は13日、トランプ大統領と協議し、連邦政府による非常事態宣言を要請したと語った。この宣言で連邦政府による早期支援が可能になる。知事は記者会見で「この熱帯低気圧がルイジアナ州南東部の人々に非常に重大な脅威になると信じる理由が十分にある」と強調した。

米中部時間13日午後4時(同日2100GMT)時点でサリーはフロリダ州パナマシティの南約165マイル(265キロ)を西北西に進んでおり、最大風速は時速60マイル(約95キロ)。

米国立気象局によると、サリーは15日にルイジアナ州南東部に上陸するまでに、風速が時速100マイル(約161キロ)のカテゴリー2ハリケーンに発達している見通し。

3週間前には、5段階勢力で2番目に強力なカテゴリー4のハリケーンに発達した「ローラ」が時速150マイル(約240キロ)の風速でメキシコ湾を暴れ回った。沖合の石油施設数百カ所が操業を停止し、ルイジアナ州の沿岸の町に大きな被害が出た。同州とテキサス州では停電が数週間続いた。

今回は米石油大手シェブロンとマーフィー・オイルが12日にメキシコ湾沖合石油プラットフォームの一部から従業員を避難させ、13日には英BPとノルウェーのエクイノールがこれに続いた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200914T012446+0000

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