[ソウル 12日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は11日、党創建75周年を祝う大規模なマスゲームを観覧した。党機関紙「労働新聞」が12日、側近らとともに数万人のダンサーや歌手などによるパフォーマンスを鑑賞し、聴衆に手を振る金委員長の写真を掲載した。
国営の朝鮮中央通信(KCNA)は、金委員長が会場に現れると聴衆から大きな歓声が上がったと伝えた。
北朝鮮は10日、異例の時間帯となる未明に軍事パレードを実施し、初めて公開する大型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)など多数の装備を披露した。
北朝鮮は2018年、国際社会との関与や平和のイメージをアピールすると同時に外貨を稼ぐため、それまで5年間中断していたマスゲームを再開した。
通常は中国人をはじめとする旅行者の人気を集めるが、今年は新型コロナウイルスの感染を防ぐため、厳格な国境管理や隔離措置が敷かれる中で行われた。
労働新聞が掲載したマスゲームの写真では、金委員長や側近らはマスクを着用していない。