[ウェリントン 15日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)のナナイア・マフタ新外相(50)は15日、ロイターとのインタビューに応じ、関係が悪化している豪州と中国の間に立って交渉を仲介する意向を表明した。
その上で、NZが議長国となる来年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が豪中両国の交渉の場を設ける機会になるとの認識を示した。
マフタ氏は「NZが異なる環境をつくり、対話をもたらす機会の可能性を確信している」と指摘。「そしてAPECを主催することはそうした良い機会になるかもしれないと考えているが、双方が協力し、意見が現在一致していない一部分野で譲歩する意思がなければならない」と述べた。
豪中関係は、豪州が新型コロナウイルスの起源を巡る国際的な調査を要求したことなどを巡って悪化している。
先住民マオリの女性として初めてNZ外相に就任したマフタ氏は、顔にマオリ伝統のタトゥー(入れ墨)をしている。同氏は自身の外相就任について、外交問題に異なるタイプの対話をもたらす機会になるとの認識を示した。