[北京 15日 ロイター] - 中国の農業農村省は、アフリカ豚熱で激減した国内の豚の飼育頭数が11月末までに通常の9割以上に回復したことを明らかにした。
来年上半期には生産能力が完全に回復するとしている。新華社が15日に伝えた。
同省のデータによると、豚の飼育頭数は約1年前の時点で40%減少していた。
中国政府は昨年、補助金の支給など政策支援を開始。大方の予想を上回るペースで新たな養豚所が増えた。
ただ、豚肉価格は引き続き通常の水準を大幅に上回っている。アナリストによると、生産能力は急激に回復したが、生産量は依然として需要を大きく下回っているという。
11月下旬以降、豚の価格は上昇。季節要因に加え、輸入肉に対する新型コロナウイルス検査で市場への供給が滞っている。
Cofco Futuresのアナリストによると、14日の豚の価格は1キロ当たり33.6元(5.13ドル)。春節休暇前に35元を超える可能性がある。これは昨年の春節休暇の時期とほぼ同じ水準という。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201215T100039+0000