[ドバイ 15日 ロイター] - サウジアラビア財務省は15日、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、今後の原油相場を予測することが「一段と困難」になっていると指摘し、相場変動が国内経済にとって大きな課題だとの認識を示した。
原油先物価格は4月に1バレル=16ドルを割り込み、21年ぶり安値を付けた。相場安定に向けてサウジは石油輸出国機構(OPEC)および主要産油国と協調減産を行っている。
サウジ財務省は2021年度予算案の声明で「世界経済の回復ペースやコロナ危機がどの程度続くかを巡り先行き不透明感があり、原油相場の予測が一段と難しくなっている」と説明した。
その上で、原油市場の安定確保と経済の多角化で引き続き効果的な役割を果たすと表明した。
財務省によると、OPECデータに基づく1─10月のサウジの産油量平均は日量930万バレルで、前年比5.7%減少した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201215T234417+0000