[ワシントン 22日 ロイター] - トランプ米大統領は22日、ロシアによる米大統領選介入疑惑を巡る捜査で有罪となった元側近のジョージ・パパドプロス氏に恩赦を与えた。
また、大統領選を巡るモラー特別検察官の捜査で偽証罪で有罪判決を受けたオランダの弁護士アレックス・ファン・デア・ズワン氏にも恩赦を与えた。同氏はロシアの富豪ゲルマン・ハン氏の義理の息子。
ホワイトハウスが発表した。トランプ大統領は計15人を恩赦の対象、5人を減刑の対象とした。
恩赦・減刑の対象には元共和党議員3人や、イラクの民間人を殺害したとして有罪判決を受けた元米軍関係者4人も含まれている。
ホワイトハウスは「きょうの恩赦は、モラー特別検察官のチームが非常に多くの人々に対して犯した誤りを是正する助けとなる」と表明。
民主党のアダム・シフ下院情報特別委員長は、トランプ氏が恩赦で権力を乱用し「友人や政治的な盟友に報い、自分をかばうために偽証した人を守っている。民間人の殺害で有罪になった人間をかくまい、大量の不正を暴き出した調査を攻撃している」と表明した。
トランプ大統領は先月も、ロシアの大統領選介入疑惑を巡り偽証罪などに問われたマイケル・フリン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に恩赦を与えている。