[サンパウロ 23日 ロイター] - ブラジル・サンパウロ州のブタンタン研究所は23日、中国の科興控股生物技術(シノバック)が開発中の新型コロナウイルスワクチン「コロナバック」について、後期臨床試験の暫定結果で50%超の有効性が確認されたと発表した。ただシノバック側の要請で、全面的な試験データ公開は再び先送りされた。
ブラジルは世界で最も早くシノバックの後期試験を完了したが、当初12月初めに予定していたデータ全面公開はこれで3回目の延期となる。
ブタンタン研究所は、シノバックから世界各地の試験データをまとめる間、最長で15日詳細なデータを公表するのを遅らせるよう求められたと説明した。
アラブ首長国連邦(UAE)は先月、中国医薬集団(シノファーム)のワクチンが後期試験で86%の有効性が示されたと明らかにしている。