[リオデジャネイロ 23日 ロイター] - ブラジル国営石油会社ペトロブラスは23日、英ロンドン事務所を閉鎖し、オランダのロッテルダムに業務を移管すると発表した。世界各地で進めるコスト削減の一環。
また現在進めている資産売却が完了した後、アルゼンチン、コロンビア、ウルグアイの事務所も閉鎖することを検討している。
ペトロブラスは海外事業について、欧州部門はロッテルダム、米国はテキサス州ヒューストン、アジア部門はシンガポールに集約すると説明。これにより21年は1350万ドルのコスト削減につながるとの見方を示した。
ブランコ最高経営責任者(CEO)は、19年1月の就任以降で海外事務所7カ所を閉鎖。今年は新型コロナウイルスのパンデミックで従業員のほぼ9割が在宅勤務となり、閉鎖の動きが加速している。
海外事務所18カ所のうち、中国、メキシコ、イラン、トルコ、ニューヨーク、日本、パラグアイ、ナイジェリア、タンザニア、リビアの10カ国の事務所が、現地資産の売却などを経て18年末で閉鎖した。
また2年前に28カ所あったブラジル事業所は、21年1─3月期には8カ所まで減らす計画。21年に国内事務所のコストを3000万ドル削減できると見込む。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201224T053519+0000