[バチカン市 24日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコは24日、バチカンのサンピエトロ大聖堂でクリスマスイブ恒例のミサを執り行った。教皇は、イエス・キリスト自身が貧しく、見捨てられた人として生まれたとして、困窮している人々に救いの手を差し伸べるよう訴えた。
例年、イブのミサには、約200カ国の外交官など1万人に上る人が参加するが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、参加者は100人に満たず、聖職者も少人数にとどめた。また、感染防止策として午後10時から外出禁止となるため、開始時間も2時間早めた。
教皇フランシスコは「神の子は見捨てられた人として生まれた。それは、見捨てられた人すべてが神の子であると、われわれに伝えるためである」と述べた。
クリスマスは、「われわれのとめどない所有欲」や一時的な楽しみを追求するのでなく、「われわれの兄弟、姉妹の非常に多くに対するわれわれの不当な言動」に思いをいたす機会となるべきだとした。
25日には、クリスマスメッセージを出すが、今年はサンピエトロ広場を見下ろすバルコニーからでなく、屋内で行う。