[シンガポール 28日 ロイター] - アジア時間の原油先物相場は、トランプ米大統領が、新型コロナウイルス追加景気対策・歳出法案に署名したことを受け下げ幅を縮小。ただ、引き続き短期的な需要への懸念が市場心理を圧迫している。
0700GMT(日本時間午後4時)時点で北海ブレント先物は0.25ドル(0.5%)安の1バレル=51.04ドル。一時1.5%下落し50.53ドルを付けた。
米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は0.19ドル(0.4)%安の48.04ドル。
オアンダのシニアアナリストは「トランプ大統領の署名で原油先物はきょうの下げの大半を急速に取り戻した」と述べ、法案署名は、取引が薄い今週の下支え要因になるとの見方を示した。
ただ、英国で最初に確認された感染力の強い新型コロナの変異種が他国でも相次ぎ発見され、行動制限が再導入されたことから、原油需要への懸念が台頭。原油市場は当面は感染状況に左右されるとみられている。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201228T081541+0000