[ロサンゼルス 28日 ロイター] - 米国で28日、新型コロナウイルス感染者が1900万人を突破した。感染者の特に多いカリフォルニア州では厳格なロックダウン(都市封鎖)が延長される公算が大きくなっている。
同州のニューサム知事はオンライン会見で、州南部と農業地帯のサンホアキンバレーで集会や企業活動の制限が少なくとも3週間延長されることがほぼ確実と述べた。
その上で外出制限の継続についての正式決定は今後数週間の保健当局の予測を踏まえて29日に発表すると明らかにした。
新型コロナの感染はロサンゼルス周辺とサンホアキンバレーで特に深刻で、集中治療室(ICU)の空き病床がほとんどなくなりつつある。サンフランシスコ周辺でも空床率が10%弱、サクラメント周辺では17%弱となっており、来月上旬に外出制限が延長される可能性がある。
現在住民は食料品の買い物や病院での診察、屋外での運動など必要な活動を除いて外出は禁止され、飲食店では持ち帰りのみが許可されている。
ガーリー州厚生長官はクリスマスと新年の休日に集まりが増え、感染拡大が予想されるとして、1月中旬から下旬にかけて状況が悪化するとの見方を示した。
これまでに州内で医療従事者を中心に30万回分余りのワクチン接種が行われたと明らかにした。
カリフォルニア州の新型コロナによる死者は過去2週間で3238人、過去1週間の1日当たりの平均は230人で、累計で2万4000人超となった。
米国全体では累計の感染者が1900万人を超え、死者は33万3000人に達した。過去1週間は1日の感染者数が18万人超、死者は約2200人となっている。