[シンガポール 30日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。米国の新型コロナウイルス追加経済対策や世界経済の回復見通しを背景に、燃料需要の改善が期待されている。
0114GMT(日本時間午前10時14分)時点で、米WTI原油先物は0.27ドル(0.6%)高の1バレル=48.27ドル。北海ブレント先物は0.24ドル(0.5%)高の51.33ドル。
米下院は28日、トランプ大統領が要求する2000ドルへの現金給付引き上げに関する法案を賛成多数で可決した。
来年には世界各国で新型コロナワクチンの接種が進む見通しで、原油価格の押し上げにつながる可能性がある。
ただ、短期的には感染防止のためのロックダウン(都市封鎖)を巡る懸念が上値を抑制する公算が大きい。
英国で感染力の高い変異種が確認されたことを受けて各国が移動制限を再導入しており、目先の需要や価格の重しとなっている。
市場は石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が来年1月4日に開く会合も注視している。
OPECプラスは、来年1月から減産規模を日量50万バレル縮小することで合意しており、ロシアは2月についても日量50万バレルの増産を支持する意向を示している。
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