[ワシントン 31日 ロイター] - トランプ米大統領は31日、冬休みの休暇を1日早く切り上げ、フロリダ州の別荘マールアラーゴから首都ワシントンに帰還した。
ホワイトハウスは、トランプ大統領の休暇変更について理由を明らかにしなかったものの、国民への現金給付引き上げや国防権限法を巡る議会との対立や、イラン情勢の悪化などが背景にあるとみられる。
トランプ大統領はフロリダ出発前もワシントン到着後も、記者団からの質問に応じなかった。ここ数週間、記者団との対話はない。
バイデン次期大統領は、デラウェア州の別荘で静かな年越しをする見通し。しかし、同夜放映されるABCの特別番組には姿を見せる予定という。
米上院共和党トップのマコネル院内総務は前日、トランプ大統領が要求し、下院が可決した個人向け現金給付を600ドルから2000ドルに引き上げる法案について、上院では採決を急がないとの認識を示した。
マコネル氏はこの日も、現金給付引き上げの単独案の採決の可能性を否定した。さらに、トランプ大統領が拒否権を行使した7400億ドルの国防権限法についても、物議を醸す問題はないとの見方を示した。