[ブリュッセル 31日 ロイター] - 欧州連合(EU)は31日、バイデン次期米大統領との協議によって、米国との航空機メーカーへの補助金を巡る16年にわたる係争を速やかに解消したいとの考えを示した。
米通商代表部(USTR)は前日、航空機関連部品や仏独産ワインなど一部のEU産品に対する関税を引き上げると発表。世界貿易機関(WTO)が9月に承認したEUによる対米関税について、EU側の計算は不当だと主張した。
欧州委員会は同日、米国の行動は「一方的」で、欧州の航空機大手エアバスと米ボーイングへの補助金を巡る交渉への障害になると批判。声明で「進行中の交渉継続と係争の長期的な解決策を模索するため、可能な限り早期に米国の新政権と連携する」とした。