[ウィーン 1日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は1日、イラン中部フォルドゥの地下施設でのウラン濃縮活動について、濃縮度を20%にする予定だとイランが伝えてきたことを明らかにした。2015年の核合意前の水準に当たる。
20%の濃縮は、イラン国会が同国の核科学者暗殺への対応として昨年12月に可決した法に定められた措置の一つ。
IAEAは声明で、イランが最高で20%の低濃縮ウランを生産する意向だと通知してきたと述べつつ、「イランの書簡はこの濃縮活動の実施時期には触れていない」と説明した。
イランは3.67%という核合意の濃縮度の上限をほごにしたが、これまでのところ4.5%への引き上げにとどまっている。