[北京 2日 ロイター] - 中国は、台湾が改めて対話を呼び掛けたことについて、「小細工」だと非難した。台湾の蔡英文総統は1日、新年の談話を発表し、中国が対立を脇に置くことをいとわないなら台湾は中国と対等な立場で「有意義な」対話を行う用意があると表明した。
台湾を自国領土の一部と見なす中国は、独立志向の蔡氏が2016年に総統に選出されて以降、台湾との対話を拒否している。
中国の台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室は1日夜の声明で、台湾が中国の一部であるという事実を変える方法はなく、それを受け入れない台湾当局の姿勢が現在の緊張の根本的原因だと指摘。
台湾与党・民主進歩党(民進党)は2016年以降、「独立を求め、常に中国に対抗し、意図的に台中間の対立を招くなど挑発を続けている」と非難した。
さらに「彼らは再び『対話』について言及したが、それはどこから来るのか。われわれは民進党に対し、こうした人をだます小細工をやめるよう求める」とした。