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台湾中銀、通貨高抑制に向け「道徳的説得」開始=関係筋

発行済 2021-01-13 16:49
更新済 2021-01-13 16:54

[台北 13日 ロイター] - 台湾中央銀行は外為取引に携わっているカストディアンバンクに対し、取引を抑制するよう求めた。事情に詳しい関係筋4人がロイターに明らかにした。中銀は「道徳的説得」を通じて台湾ドルの上昇を抑えようとしているという。

台湾ドルは昨年に対米ドルで5.6%上昇。今年に入ってからも上昇しており、先週には23年半ぶりの高値となる1米ドル=27.944台湾ドルを付けた。年初来の上昇率は2%近くとなっている。

通貨高が輸出競争力を低下させる中、台湾当局は過度な市場介入にも慎重となっている。米財務省は先月、半期為替報告書で台湾を「監視リスト」に追加したばかりだ。

関係筋がロイターに明らかにしたところによると、中銀は各行と面会し、各行の顧客が外貨売却を分散させることを「希望」すると伝えた。関係筋の1人は「分散せざるを得ない」と述べた。

別の関係筋によると、中銀はこれによって米ドル売り圧力が和らぐことにつながると期待している。この関係筋は「ボス(中銀)は道徳的説得を開始した」と述べた。

中銀からはコメントを得られなかった。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210113T074850+0000

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