[ソウル 14日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は14日、朝鮮労働党大会の締めくくりとして13日に大規模な芸術公演が行われたと伝えた。軍事パレードには言及していない。
KCNAによると、金正恩総書記ら当局者は平壌の屋内スタジアムで、軍や市民芸術団、若者グループなどによるパフォーマンスを鑑賞した。テーマは正恩氏の指導力を賛美し、党大会のメッセージを補強するものが大半だった。
13日の公演も含め、国営メディアが今週伝えた一連の大規模な集まりの映像では、正恩氏や他の出席者はマスクを着用しておらず、社会的距離を確保するその他の措置も取られていない。
北朝鮮は新型コロナウイルス感染者を1人も報告していないが、厳しい国境閉鎖措置や国内の移動制限などを実施してきた。
国営メディアは軍事パレードについて伝えていない。軍事パレードは、新たな軍事技術の開発状況などを示すものとして海外の専門家が注目している。
韓国軍は11日、北朝鮮が10日夜に軍事パレードを実施した動きを確認したと明らかにしていた。正恩氏の妹で党中央委員の金与正氏は12日付の談話でこれについて、北朝鮮に対する「敵対的姿勢」の表れだと非難した。
党大会前の民間の衛星写真では、部隊が整列して予行演習を行う様子が見られた。また、北朝鮮情報サイトのNKニュースは、大型車両が10日に平壌を移動する音を聞いたという関係筋の話を伝えている。