[13日 ロイター] - トランプ米大統領は、自身の支持者が連邦議会議事堂に乱入した事件を巡り反乱の扇動を問う弾劾裁判で、事件直前の抗議集会に一緒に登壇した弁護士のジョン・イーストマン氏を弁護団に起用する可能性がある。事情に詳しい関係者が明らかにした。
ロイターは先に、トランプ氏の顧問弁護士であるジュリアーニ元ニューヨーク市長が弾劾裁判の弁護団を率いる可能性があると報じていた。同氏はコメントの求めに応じていない。
ジュリアーニ氏も今月6日の抗議集会に登壇し、参加者に「決闘裁判」を行うよう呼び掛けた。イーストマン氏は、大統領選の結果を操作するために投票用紙の「秘密のフォルダー」が使われたと主張した。トランプ氏が続いて演説し、選挙は盗まれたと改めて訴えた。
イーストマン氏は取材に対し、トランプ氏の代理人を務めるかどうかについて明確な回答を避けた。弁護する用意があるか問われると「米国の大統領が私に力を貸して欲しいといえば、無論検討する」と語った。
ホワイトハウスからイーストマン、ジュリアーニ両氏の起用についてコメントは得られていない。
米下院は13日、トランプ氏を弾劾訴追する決議案を可決した。2回の弾劾訴追を受けた大統領は初めて。
イーストマン氏は、先月の選挙を巡る訴訟でトランプ氏の代理人を務め、敗訴した。13日までカリフォルニア州のチャップマン大学の教授だったが、教職員や学生が大学側にイーストマン氏の解任を求めたのを受け、大学長が13日付の声明で即時退職についてイーストマン氏と合意があったと発表した。
同氏はロイターに何も間違ったことはしてないと述べ、トランプ氏にも責任は「全くない」と強調した。