[北京 14日 ロイター] - 中国税関総署によると、2020年の同国の大豆輸入は前年比13%増の1億0033万トンで過去最高となった。マージンの改善で圧砕業者が買い付けを増加させたほか、養豚業の急回復による需要も旺盛だった。
2019年の輸入量は8851万トンだった。
2020年12月単月では752万4000トンで、前年同月の954万トンに比べ27%減少。11月の959万トンも下回った。
農業コンサルタント、コフィードのアナリストは「12月の輸入量が予想より少なかったのは輸送の遅れによるものだろう」と指摘。ただ年間量は予想通りだったという。
圧砕業者は年初にはブラジル産を購入していたが、中国政府が米国産農産品の輸入強化に動いたことから、第4・四半期には米国産に傾斜した。
税関の報道官によると、2020年の米国産大豆輸入は人民元建てで56.3%増だった。