[ロンドン 14日 ロイター] - ユースティス英食料相は14日、欧州連合(EU)離脱に伴う税関手続きの遅延でスコットランド産水産物の欧州向け輸出が停滞している問題について「物事のやり始めに起きる問題だ」とし、解決可能だとの認識を示した。
1月1日以降、スコットランド産水産物に漁獲証明書や安全性検査、輸出申請書など新たな要件が必要となったことから、複数のEU輸入業者が貨物の受け取りを拒否。輸出に大幅な遅延が生じており、漁業従事者がこのままでは資金繰りに窮すると訴える事態となっている。
ユースティス食料相は議会で、担当者がオランダ、フランス、アイルランドの当局者と問題の解消に向けた会合を行ったことを明らかにした上で「これらは物事の開始当初に起きる問題に過ぎない。人々が書類の処理に習熟すれば円滑に回りだす」と指摘した。
同相は新規則の導入に猶予期間がなく、書類の記入に何色のインクが使えるかなどといった問題に突然対処が必要となった、と指摘した。
ジョンソン首相の報道官は、「一時的な問題」で影響を受けた事業者に対する補償措置を検討していると述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210115T040617+0000