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ドイツ外相、ワクチン接種者の制限緩和を提言 他の閣僚は反対

発行済 2021-01-18 13:30
更新済 2021-01-18 13:36

[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツのマース外相は、新型コロナウイルスのワクチンを接種し終えた人は未接種者より早期にレストランや映画館に行くことを許可されるべきと述べ、他の閣僚とは矛盾する考えを示した。

同相は現地紙ビルトの日曜版に、感染抑制と医療崩壊回避のため国民の基本的な権利が大幅に制限されている発言。「ワクチン接種を受けた人が他の人にどの程度感染させる可能性があるかは、まだ決定的に明らかになっていない。しかしワクチン接種を完了した人が、人工呼吸器を他の人から奪うことがないのは明らかだ。基本的な権利を規制する主要な理由が少なくとも1つ減る」と語った。

ロベルト・コッホ研究所(RKI)によると、ドイツ国内でワクチン接種を終えたのは15日時点で約100万人。連邦統計局のデータによると、同国には2020年末時点で8320万人が居住している。

マース外相以外の閣僚は、今のところすべての人にワクチン接種の機会が提供されているわけではないため、社会に不公平が生じるとして、接種完了者に特別な自由などを認めることに反対している。

司法省の広報担当者はロイターに対し、ワクチンの接種によって他人への感染が避けられることが科学的に証明されていない中で、異なった扱いをすることは「論外」と述べた。

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