[パロアルト(米カリフォルニア州) 2日 ロイター] - 米IT業界監視団体テック・トランスペアレンシー・プロジェクト(TTP)が2日公表した調査によると、トランプ前大統領の極右支持者がフェイスブック上で武装集団やさまざまな陰謀説に言及し、結成がささやかれる「愛国者党」への支持を増やしている。
共和党に代わる政党を求めるオンライン上の運動は、1月6日に起きた連邦議会議事堂乱入事件も含め、全米で「ストップ・ザ・スティール (選挙を盗むな)」集会を促してきた。大統領選は大規模な不正によりトランプ前大統領が敗北したとする虚偽の主張を後押ししている。
トランプ氏は新党結成に言及してきたが、同氏のPAC(政治活動委員会)「セーブ・アメリカ」は、そうした計画は現時点でないと述べた。
TTPによると、フェイスブックでこうした動きは分散化しているものの急速に広まっており、一部の「愛国者党」関連グループは数日で何千人ものメンバーを集めている。
TTPが1月20日に実施した集計によると、愛国者党の名前などを掲げるフェイスブックのグループは51件、ページは85件あり、数千人のフォロワーを集めている。半分以上のグループとページが昨年11月3日の大統領選以降に作られた。
フェイスブックは1月17日に作られ、8日間で10万5000人のメンバーを集めたグループを含む一部アカウントを停止したが、対策は「断片的」で依然として数十件のアカウントが存在しているとTTPは指摘した。
フェイスブックは昨年8月に武装的な社会運動を禁止することを決めたが、一部団体の管理者は極右武装集団への支持を公然と表明している。