[ワシントン 2日 ロイター] - イエレン米財務長官は2日、国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事と電話会談し、債務の脆弱性など世界経済が直面する諸問題を多国間で解決する必要性について見解が一致した。米財務省が明らかにした。
財務省の声明によると、イエレン氏は「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への効果的対応の継続、世界経済の強い回復を支えるための経済成長の再活性化、不平等の是正、気候変動による脅威への強力な対応といった優先課題でIMFと緊密に連携する」考えを伝えた。
ゲオルギエワ氏はツイッターに「友好的で生産的」な会談だったと投稿。
「パンデミックとの闘い、成長押し上げ、所得の格差是正、気候変動対策が最優先課題であり、低所得国支援への国際社会の関与が必須であるという点で私たちは一致した」とし、「2021年は行動を起こす重要な年だ」と強調した。
会談についてこれ以上の詳細は明らかになっていない。
事情に詳しい関係筋6人が明らかにしたところによると、イエレン氏は、デービッド・リプトン元IMF筆頭副専務理事を財務省の上級顧問に起用する見通し。