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タイ中銀、政策金利据え置き 対応余地温存も景気リスク警戒

発行済 2021-02-03 16:51
更新済 2021-02-03 20:00

[バンコク 3日 ロイター] - タイ中央銀行は3日、政策金利を全会一致で過去最低の0.50%に据え置いた。据え置きは6会合連続。政策対応余地を温存する一方で、新型コロナウイルス感染再拡大による景気下振れリスクを指摘した。

同中銀は2020年前半に3回利下げをしている。

ロイターのエコノミスト調査では、12人が据え置きを予想、2人が25ベーシスポイント(bp)の引き下げを予想していた。

金融政策委員会のTitanun Mallikamas氏は記者会見で、タイ経済は回復を続けているがリスクはなお大きく、今年の成長率は3.2%の予想を下回る可能性があるとの見解を示した。

経済は低金利による支援を必要としており、金融政策は緩和的な状態が続くと述べた。

タイ中銀は声明で、新型コロナの感染再拡大について、封じ込め対策がそれほど厳しくないとして、経済への影響は昨年ほど深刻でははいとの見方を示した。ただ成長率はこれまでの見通しを下回ると予想した。一方、輸出の回復と的を絞った政府の対策が成長を支援するとした。

カシコーン銀行の資本市場調査責任者Kobsidthi Silpachai氏は、中銀が的を絞った措置を志向しているため、政策金利は年内は0.5%で維持されると予想。

「金融政策委員会は、トンネルの終わりの光が見えてきたと強調し、世界で実施されているワクチン接種が世界経済、ひいては国内経済の回復に寄与すると期待している」と述べた。

一方、アジア・プラス証券のエコノミスト、Takit Chardcherdsak氏は、国内の感染状況が改善しなければ今年半ばまでに1回利下げする可能性はあるとみている。

タイは、昨年半ばにいったん感染を抑え込んだが、昨年末から再び感染が拡大している。エコノミストは、主力の観光業が低迷する中での感染再拡大で景気回復が阻まれると懸念している。

中銀は昨年12月、観光の落ち込みを理由に2021年の国内総生産(GDP)伸び率予想を3.6%から3.2%に引き下げた。中銀は3日、成長見通しは財務省の予想と一致していると述べた。財務省は先週、今年の成長率予想を4.5%から2.8%に引き下げた。

中銀は今年の輸出が予想(5.7%増)以上に伸びる可能性があるとする一方で、外国人観光客は従来予想の550万人を下回るとみている。

*内容を追加しました。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210203T075105+0000

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