[ソウル 4日 ロイター] - 韓国の文在寅大統領は4日、バイデン米大統領と電話会談し、米国との同盟関係向上を約束した。韓国大統領府が発表した。
文氏は会談後に出した声明で「米韓は常に団結し、朝鮮半島の平和に向けて取り組み、国際的な課題に対処する」とした。
文氏はまた、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)、気候変動、経済の両極化など世界的な課題が山積する中での「米国の帰還」を歓迎した。
聯合ニュースが韓国大統領府の発表として伝えたところによると、文氏とバイデン氏は包括的な対北朝鮮戦略の準備について協議した。
また、韓日関係の改善、米・韓・日の3カ国の協力の重要性についても話し合ったという。
大統領報道官は、「バイデン大統領は朝鮮半島問題を巡る韓国の努力を評価した。その上で、共通の目標に向けてわが国と緊密に協力する考えを示した」と述べた。
ホワイトハウスは、バイデン大統領が米韓の同盟強化への強い意欲を表明し、両国は北朝鮮問題で緊密に連携することで合意したとの声明を発表した。
北朝鮮の金正恩総書記とトランプ前米大統領は、2018年に開催された初の米朝首脳会談で、朝鮮半島の非核化に向けて努力することで合意した。しかし2回目の会談やその後の事務レベル協議は不調に終わっている。
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