[東京 5日 ロイター] - 小泉進次郎環境相は5日の衆院予算委員会で、政府の掲げる2050年温室効果ガス実質ゼロを実現するにあたり、温室効果ガス削減の先進地域を国内に作りたいと述べた。
二酸化炭素の排出量に価格を付けるカーボンプライシングなどを活用する。
岡田克也委員(立民)への答弁。
岡田氏は2050年の目標達成に向けては直近の取り組みで本気度を示す必要があるのではと質問。小泉環境相は同意したうえで、今後5年の取り組みが重要と指摘。「日本の中で温室効果ガス実質ゼロ(カーボンニュートラル)の先行地域をつくり、日本のなかで脱炭素のドミノを起こしたい」と述べた。「日本はモノづくりのイノベーションを重視しがちだが、今後10年で間に合うイノベーションは限界があり、ルール(規則・規制)のイノベーションが必要。カーボンプライシングで成長に資するようにしたい」と語った。
また再生エネルギーの拡充は日本が海外に依存している化石燃料への支出低減につながるとの考えも示した。
(竹本能文) OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210205T022731+0000