[ムンバイ 5日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)は5日、政策金利のレポレートを過去最低の4%に据え置いた。据え置きは市場の予想通り。中銀は、引き続き銀行システムの流動性を潤沢にして景気回復を支援する方針を改めて示した。
リバースレポレートも3.35%に据え置いた。
中銀は新型コロナウイルス危機への対応で、昨年3月以降、レポレートを計115ベーシスポイント(bp)引き下げている。
中銀のダス総裁は、全会一致で据え置きを決定したと表明。経済成長の見通しは改善し、インフレ率も今後数四半期、引き続き中銀の目標レンジ内に収まるとの見方を示した。
インド経済は、新型コロナウイルス流行の影響で4-6月期に深刻なマイナス成長を記録したが、その後は製造業が回復し、7-9月期は予想よりもはるかに小幅なマイナス成長となった。また、ワクチン接種の開始で悲観的な見方が一部後退している。
ダス総裁は、最近の財政支出計画を受けて、より力強い回復への期待が高まっているとした上で、中銀には支援の用意があり、政府の多額の借り入れ計画が市場で円滑に受け入れらるよう協力するとも述べた。
中銀の発表を受け、ルピーは1ドル=72.95ルピーに上昇した。
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