[ソウル 5日 ロイター] - 韓国政府は、国内に約2億ドル規模のワクチン製造工業を建設するため、米バイオ医薬品企業モデルナと協議している。朴映宣(パク・ヨンソン)前中小ベンチャー企業相がアジア・ビジネス・デイリーとのインタビューで述べた。
モデルナはアジア市場に強い関心を示しているという。朴氏はソウル市長選に出馬するため1月に退任したが、閣僚としてモデルナとの協議に参加していたという。
朴氏の選挙陣営幹部は報道内容を確認した。モデルナからのコメントは得られていない。
朴氏は「モデルナは2億ドルの投資に関心を示している。中小ベンチャー企業相としてモデルナと協議したため、当面は協議に参加する」と語った。
閣僚を退任した日にモデルナとビデオ会議を行い、来週も会議が予定されているという。
選挙陣営幹部は、工場は首都ソウルに建設される可能性が高いと述べた。ワクチンの製造開始時期や規模はまだ決まっていないという。
モデルナは先月、新型コロナウイルスワクチンを2021年に少なくとも6億回分製造するとし、従来の見積もりから1億回分引き上げた。
韓国政府は昨年12月、新型コロナウイルスワクチン約4000万回分をモデルナから購入することで合意したと発表した。