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米ジョージア州当局、トランプ氏の選挙結果覆す試み巡り調査開始

発行済 2021-02-09 08:01
更新済 2021-02-09 13:27
© Reuters. 米ジョージア州当局、トランプ氏の選挙結果覆す試み巡り調査開始

[ワシントン 8日 ロイター] - 米ジョージア州のラッフェンスパーガー州務長官の事務所は、トランプ前大統領が同州の2020年大統領選の結果を覆そうとした問題を巡り正式に調査を開始した。州・地方当局の刑事捜査に発展する可能性がある。

トランプ氏は1月2日にラッフェンスパーガー氏に電話で、同州の選挙結果を覆すよう圧力をかけたことが、録音記録で明らかになっている。

州務長官事務所のウォルター・ジョーンズ報道官は同事務所が受け取った嘆願書に対応し、事実関係について調査を行っていると説明した。「いかなる追加の法的措置も、州司法長官の判断に委ねられる」とした。

同報道官によると、調査のきっかけとなった嘆願書はジョージ・ワシントン大学のジョン・バンツァフ法学教授から8日に受け取った。

バンツァフ教授はロイターに、トランプ氏による選挙介入疑惑を巡る調査を要請した数時間後に、ラッフェンスパーガー州務長官の事務所の調査担当者と話したと明らかにした。調査要請はこれで4回目だという。

トランプ氏の顧問を務めるジェイソン・ミラー氏は「トランプ氏とラッフェンスパーガー氏による事前に予定されていた電話会談に不適切あるいは有害な要素は全くなかった」と主張。「ラッフェンスパーガー氏は選挙に関する電話を受けたくなかったのなら、州務長官に立候補すべきではなかった」と続けた。

トランプ氏は電話会談で共和党所属のラッフェンスパーガー氏に対し、同州の選挙結果を覆すのに十分な票を「見つける」よう求めた。会話を書き起こした資料によると「私が望むのは1万1780票を見つけることだ」と訴えていた。これはトランプ氏が勝利するのに必要な票数だった。

法律専門家はこの発言は州の少なくとも3つの選挙法に違反している可能性があると指摘。選挙不正の共謀と教唆、および選挙関連業務の遂行への意図的な介入を禁止する法律だという。

この電話会談でのトランプ氏の発言を巡っては、連邦議会下院の2人の民主党議員も1月4日付の連邦捜査局(FBI)宛ての書簡で刑事捜査を要請していた。

ジョージア州選挙管理委員会の唯一の民主党系委員であるデービッド・ウォーリー氏によると、州務長官の調査が完了後、同事務所の調査部門は報告書をまとめ、選挙管理委に提出する見通し。同委は州司法長官あるいは地区連邦検察に対応を委ねるかどうかを決めることになる。

*内容を追加しました。

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