[メルボルン 16日 ロイター] - 豪英資源大手・BHPグループが16日発表した上半期(7─12月)決算は、利益が7年ぶりの高水準となり、中間配当も過去最高額となった。中国からの強い需要を受け、鉄鉱石が高値を保ったことが寄与した。
上半期の中核利益(継続事業ベース)は60億4000万ドルと、前年同期の51億9000万ドルから増加した。ただ、アナリスト予想の63億3000万ドルには届かなかった。
中間配当は1株あたり1.01ドル。前年同期は0.65ドルだった。
同社は声明で、中国からのおう盛な需要は今年も継続するとしたほか、世界の粗鋼生産も回復を見込んでいるとした。
また、同社は売却や事業分離などを検討中の石炭事業について、豪中貿易摩擦の影響を受けており、問題は短期間に終息しないとの見通しを示した。マイク・ヘンリー最高経営責任者(CEO)は「目先、その方針を修正することはないだろう」と述べた。
アルゴ・インベストメンツのポートフォリオ・マネージャー、アンディ・フォースター氏は「予想していたよりもかなり好決算だ。キャッシュフローも配当もよく、プロジェクトの業績も良好だ」と評価した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210216T003819+0000