[ジュネーブ/ドバイ 1日 ロイター] - 国連のカラマール特別報告者は1日、サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏殺害事件を巡り、米国がサウジのムハンマド皇太子に対する制裁措置を発動していないことは「極めて危険」との考えを示した。
米国の情報機関を統括する国家情報長官室は2月26日、2018年に起きたカショギ氏殺害事件について、ムハンマド皇太子がカショギ氏の「拘束もしくは殺害する作戦を承認した」とする報告書を公表した。ただ、ムハンマド皇太子本人に対する制裁措置は見送った。
カラマール氏はジュネーブで行った記者会見で、責任を認定しながら制裁措置を導入しないのは「極めて問題だ」と述べた。
ホワイトハウスのサキ報道官はこの日、記者団に対し、将来的に必要になればムハンマド皇太子に対する制裁を導入する権限を留保していると語った。
サウジの国連大使は、米国家情報長官室の報告書には確固たる証拠が挙げられていないと批判している。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210301T203639+0000